こんにちは
しまです。
「以心伝心」という言葉を
聞いたことがありますか。
も っ のすごくかんたんに言うと
「言わなくてもわかるでしょ?
気をきかせてやってよ~~」
みないな意味です。
相手に気持ちを100%伝えなくても、
相手はあなたの気持ちをくみ取って
あなたが期待していることをやってくれるだろう!
という日本独特の
~暗黙の了解の文化 ~ を
「以心伝心」 と言います。
今回は
「言わなくてもわかるでしょ?」
「いいえ、言わなきゃ伝わらないよ」
というお話です。
・今、日本語学校で講師をしています。
・元、民間企業でOL経験あり。
・外国人の多い環境の中で、
文化や習慣のちがいを日々、体験しています。
・日本の社会の「あるある」と
日本以外の国の「スタンダード」を
比較してご紹介しています。
あなたの職場やご近所に
って思う人、いませんか。
日本人にもいますが
外国人だとかなりの割合で出現し
ちょっと困っている
というという話を聞きました。
たとえば・・
・「え~~郵便局行ってきたの?
私も郵便局に用事があったのに。
行く前に声かけてほしかったな~~」
・「ランチミーティングをセッティングするときは、
お座敷はNGだよ。
靴をぬいだり履いたりするのに
出入口が混んで余分な時間がかかるからね。
みんな、昼休みを使って参加するんだから、
時間の効率を考えないと・・
今度から気をつけてね。」
なんて具合です。
なぜ、こういうことになるのかというと
社会人経験の浅い人の場合、
そもそも 、気の利かせ方がわからない
という経験不足からくる原因もありますが、
外国人の場合、
子どもの頃から個人主義の
空気の中で暮らしている人が多く、
周囲を観察して干渉する習慣がない、
という問題があります。
そもそも、あなたは
という意思表示をしていましたか。
という声が聞こえてきそうですね。
ここがギャップです。
お願いする側と
お願いされる側には
それぞれの気持ちがあって
「言わなくてもわかってよ」
と思うのが日本的。
「そういうつもりなら
最初から言ってよ」
と思うのが
日本以外の国の一般的なのです。
とはいえ、
日本で暮らす、
日本で働くとなったら
習慣や考え方のちがう人たちにも、
個人を尊重しつつ
周囲との調和も大切であることを
覚えてもらわなければなりません。
ギャップは話し合って
お互いに理解することが大切ですが
そのとき、伝え方はもっと大切です。
相手にしてみれば、
長年の習慣を否定されるわけですから
頭ごなしではなく、
「日本ではこうです。
だんだんに慣れてください。」
というスタンスで伝えることが大切ですね。
あと、私の経験上、
効果的だったのは
「あなたが人からされて、
うれしいと思うことを
考えてやってみてください。」
という伝え方です。
考えて納得すると、
人は行動しやすくなります。
いつも言っていることですが、
外国人の多くは、
日本語と日本の習慣に慣れていないだけです。
この点以外は
私たち日本人と同じ人間なんです。
根気よく丁寧に伝えれば
きっと理解してくれるはずです。
さらに・・
これは私が女性だから
思うことかもしれませんが
外国人はあまり周囲を気にしない、といいつつも
私が重たい教材をかかえて、
学校の階段を上っていると
学生が代わりに持ってくれたり、
ドアをさらっと開けて
通してくれたりする
気遣いをみせてくれます。
この点については
日本人男性に対して
「気が利かないなぁ」
と言いたいところですね。
話しがそれましたが、
これからの新常識として
という気持ちを持っていると
「以心伝心」 ギャップを
軽減できるのではないでしょうか。
最初に 日本独特の、と書いた通り
「以心伝心」 は
海外では通用しません。
特にビジネスの場では
あなたの意志を
はっきりと言葉で伝えなければ
相手に理解してもらえません
というお話でした。
以上です。