親の葬式 直葬か一般葬か 迷うなら一般葬にすべき [14人の親族を見送ってきた体験談]

広告
お葬式の会場 葬式
広告

この記事を読んでわかること

この記事では、14人の親族を見送ってきた体験談をもとにお葬式のかたち[直葬]・[一般葬]メリットとデメリットについて解説したうえで、どうしたら良いか迷っている方にはあえて一般葬をおすすめする理由をお話します。
大切な方とのお別れのために心の準備をはじめた方、突然のお別れだけど後悔しないセレモニーのかたちを探している方に読んでいただきたい記事です。

*仏教式の葬儀のお話です。

*葬儀の詳細についてはお話しません。詳細をお知りになりたい方は互助会などの広告をご覧になったほうが詳しく載っています。

はじめに

葬儀は非日常的なことなので、多くの方は経験がなく、直面した時に不安に思うことでしょう。

私は19歳から今までに両親を含む14人の親族を見送ってきました。その経験を葬儀のかたちにフォーカスしてまとめました。

誰にでも Xデー(お別れの日)は必ず来ます。その前にこの記事を家族で読んだり、またはおひとりでこっそり読んだりして、心の準備をしてください。
また、Xデーをむかえてしまい、後悔しないセレモニーをしたいと考えている方にも読んでいただきたい記事です。

では、はじめます。

白菊の花

葬儀の「かたち」

「お葬式」と聞いて一般的に思い浮かべるのは、寺や会館に僧侶や故人の親類、友人などが集まって行うセレモニーだと思います。その一般的な流れとは…

<一般的な流れ>

day1 故人を病院から自宅へ搬送→通夜
day2 本葬→霊きゅう車で火葬場へ向かい故人を荼毘にふす→参列者で精進おとしをする
day3 遺骨をお墓に納める

宗教、宗派によって違いはあるかもしれませんが、このようなイメージで話をすすめます。

注:上のday〇は連続した3日間の意味ではありません。最近はday2、day3を同日に行うこともあるので、2日以上かかる、というイメージです。

葬儀の かたち にはいくつかありますが、この記事ではわかりやすく[直葬]・[一般葬]という両極をとりあげてお話しします。

ちなみに、中間には [一日葬][家族葬]とよばれるものがあります。

[直葬]・[一般葬]とは

[直葬]とは

火葬場

上で述べた <一般的な流れ> の中の day2 霊きゅう車で火葬場へ向かい故人を荼毘にふす ところを言います。

亡くなられた場所(病院や自宅など)から火葬場へ搬送してお骨にするという、法律で定めらたことの一番狭い範囲だけを行う かたち です。

とはいえ、荼毘にふすだけでは故人の供養にならないと考えたり、見送る方側の気持ちが満たされないという方もいらっしゃるかもしれません。その場合には、僧侶を呼んでお経をあげてもらったり、精進おとしをしたりするなど親族と相談してオプションをつけることもできます。直葬の場合、オプション次第でトータルの費用が変わります。

火葬の費用は このあとの [直葬]・[一般葬] 固定費 でお伝えします。

[一般葬]とは

お葬式会場

宗派や地域によって葬儀の かたち に違いがありますが、おおむね上で述べた<一般的な流れ>を想像していただければ間違いありません。

[直葬]・[一般葬] 固定費

  • 火葬の費用

自治体によって違いますが、火葬をすることだけの費用は、無料~7万円くらいです。(2020年調べ)
自治体の構成員(県民、市民など)であれば無料で火葬ができる自治体もありますので、お住いの役所にお尋ねください。

また、自治体の構成員(県民、市民など)以外の料金は1.5~2倍くらいの規定ですので注意が必要です。

有料の場合、おとなと子供の料金が違うところもあり、子供の料金はおとなの半分から7割くらいです。

でも、ここで安心しないでください。
棺や骨壺など火葬にかかわる品の費用は別途必要です。(骨壺は火葬費に含まれているところもあります)
火葬がおわるまで待っている間に火葬場の施設(待合室)を使う場合も別に費用を請求されます。

まとめると…
火葬にかかる費用は自治体によって違いますが、全国平均で5~15万円くらいで、東京都は10~20万が相場です。物価の高い地域では火葬費も高い傾向にあります。

この費用については直葬、一般葬ともにほぼ同額です。

*生活保護を受けている方が亡くなった場合と生活保護を受けている方が喪主として葬儀を営む場合には、自治体が費用を負担する制度がありますので、お住いの役所にお尋ねください。

棺
  • 埋葬費

日本には「墓地・埋葬に関する法律」があります。この法律で定められているのは「遺骨を埋葬・納骨をする場合、自治体が認めた場所にする」ということです。
多くの場合、お寺の墓地や霊園、マンション型のお墓に納めますが、この時も費用が発生します。

すでにお墓がある場合の費用は、石屋さんの費用と納骨の法要のお布施などです。
新しくお墓を準備する場合は、最も高額になりますが、ケースバイケースなのでここでは一概にはお伝え出来ません。

しかし、ほとんど費用をかけずに供養することもできます
遺骨をお墓に納めず、自宅において供養をする「手元供養」です。遺骨を埋葬・納骨せずに自宅で保管することは特に違法ではありません。
*自宅の庭に遺骨を埋めることはできません。

ただし、「手元供養」の場合は遺骨を自宅で管理している方がいなくなった後、その遺骨は遺族が引き継がなければなりません。「手元供養」をしている遺骨をその後どうしていくのか話し合いが必要です。

お骨 
  • 返礼品

[直葬]・[一般葬]にかかわらず、生前、故人とお付き合いのあった方からお香典や品物をいただく場合があります。固辞しない限り、返礼品を考えなければいけません。

返礼品に関わる費用の合計は弔問者の人数によって変わりますが、単価だけをみれば直葬、一般葬ともに変わりありません。

香典返しは「おこころざし.com」

メリット・デメリットを比較

[直葬] メリット

  • 費用が安い

直葬は、かつては身寄りのない人や経済的に困窮している人向けの福祉葬的な葬儀の かたち でした。そのため費用を安く抑えられるのがメリットと言えます。

  • 時間が短い

事前準備は故人を搬送する車の手配と火葬場とのスケジュール調整です。
当日は数時間でお見送りができます。

  • 必要なら僧侶の手配可能

僧侶を火葬場に呼んで読経をしてもらうことができます。その場限りのため、会計は明朗です。→ 「僧侶 派遣」でググるとたくさん出てきます。

ただし、
 ・費用が安い 
 ・時間が短い 
に関してはあとあと問題が起こる可能性がありますので、デメリットもご参照ください。

僧侶

[直葬] デメリット

1. 菩提寺との関係

  • 先祖代々の墓に入れないことも

菩提寺と檀家の関係には長い歴史があり、現代でも継承されています。そのため菩提寺に連絡せずに、火葬のみを行った場合、先祖代々のお墓に入れてもらえない可能性があります。
直葬のあとにお寺に新しくお墓を用意しようとお考えの方も同様です。
お墓に納骨せずに海に散骨をすることもできますが、別途費用がかかります。

  • 戒名がない

葬儀から時間が経って、四十九日や一周忌の頃になるとあなたの気持ちはだんだんに落ち着いてくるでしょう。故人への供養の気持ちから法要をしたいと考えるかもしれません。法要をお願いする場合、戒名が必要になります。法要に間に合うように戒名をいただけるかもしれませんが、無料ではありません。
また、戒名には「位」があるので(カーストをイメージしてください)費用はピンキリです。

お位牌

2. 故人の親族、友人、知人との関係

  • お悔みへの対応

葬儀は故人とのお別れの場です。お別れの場に立ち会えなかった故人の親族、友人、知人の方々は、遺族のもとへ個々にお悔み(弔問)に来る場合があります。あなたの会社が休みのとき、家族でくつろいでいるときや、出かける用事があるときなど、あなたの都合に関係なく、いつ弔問を受けるかわかりません。特にご高齢の方はあなたにラインして事前に都合を伺うことなどめったにありません。

故人とあなたの生活圏が遠方の場合にはお香典や品物が送られてくることもあります。これは、故人がお亡くなりになったことを知った時点で起こるので、かなり長い期間、続きます。あなたはその都度、何度も対応しなければなりません。

これはどんな葬儀の かたち にも共通するのですが、Xデーのあと関係者に連絡したつもりでももれていたとか、その時に連絡がつかなかった方があとから知って…ということが葬儀の後、半年くらいは普通にあります。  

会葬返礼
  • もめ事が起こる

親族の中には直葬になじまない方もいて、あなたと意見の対立が起こるかもしれません。意見の対立は直葬に限らず、どんなに心をこめてセレモニーに臨んでも必ずと言っていいほど起こります。その確率が高まると想定しておくべきでしょう。

先にメリットで述べた
 ・費用が安い
 ・時間が短い 
はその時はよくても長期的にみるとデメリットにもなるので要注意です。

[一般葬] メリット

  • 関係者が集まって故人とお別れができる

通夜、本葬と2日にわたってお別れの場を設けるので、親族、友人、知人が集まってゆっくり故人とのお別れができます。この2日間はきっと忙しいあなたの将来を助けてくれる時間になるでしょう。葬儀の一番の目的は故人のお見送りをすることですが、私は今までの経験から、参列者が遺族を慰めたり、遺族が参列者によって慰められたりする時間を共に過ごすことも葬儀の大切な目的だと考えています。

親族、友人、知人が集まることで、みんなで故人を偲ぶことができます。この集まりは残された遺族の心の救いになることは間違いありません。私が19歳で親を見送ったとき、その場で親戚に会って言葉をかけてもらってどんなに救われたかわかりません。

お焼香
  • 先祖代々の墓に納骨できる

遺骨を先祖代々の墓に納めることができます。将来、自分も入る予定なら子孫にさりげなく告げるよい機会にもなります。

菩提寺との関係を良好に保てば、その後も必要なことは僧侶がいろいろと教えてくれて大切な方の供養ができるはずです。

  • 親戚からのクレームが少ない

一般葬、つまり昔ながらの葬儀の かたち で行えばご年配の親戚の方からの反発が少なく穏便に見送ることができます。ただし、何をしても文句をいう親戚は一人ぐらいいますので、気に留めないことです。

[一般葬] デメリット

  • 費用が高い

一番の問題は費用です。規模や内容によりますが、数百万の出費になります。

その費用を誰が負担するかも問題になります。

ただし、費用の負担については抜け道もあります。このあとの 番外編① 互助会 をご覧ください。

札束 三百万
  • 各所への手配がめんどう

菩提寺との連絡はなるべく早めにします。第一報はXデーが来たことを伝えるだけで大丈夫です。お寺さんとはその後、何度も連絡を取り合うことになります。
葬儀を行うためには他にもいくつか準備・手配しなければいけません。簡単にお伝えします。

①「おしらせ」の準備
セレモニー前には会場となる自宅や会館の連絡先や地図、時間などを示した「おしらせ」を用意して配布(メールやFAXで送ったり、職場に届けたり)します。

②お供物の準備
セレモニーではお供物や花などを準備します。お寺や斎場に飾る花は親族や友人、知人が贈ってくれますが、飾る(設置できる)スペースは場所によって違うので、確認する必要があります。

③塔婆の準備
塔婆を出す人を募り、名前を住職に伝えて本葬までに用意してもらいます。有料です。

④司会者をたてる場合には依頼して打ち合わせをします。

⑤法要の準備
法事のあとの精進おとしの会場(会館や一般の飲食店など)とメニューを決めて、参加者の人数を会場に知らせます。

⓺返礼品の準備
参列者が帰る際には参列に対する返礼品を渡します。返礼品は全員に同じものを用意しますが、必要数は不明です。つまり、いくつ用意すればいいかわかりません。

ただし、ここも抜け道があります。このあとの 葬儀社・互助会をつかう をご覧ください。

  • 希望の日に行えない可能性がある

菩提寺、火葬場、葬祭会館とのスケジュールの調整が必要なので、葬儀が希望の日に行えない可能性があります。年末年始やお日柄(特に友引の日)によっては施設がお休みになることがあります。

実際に調整をするのは葬儀社や互助会の担当者ですが、その都度、連絡があり、あなたは返事をしなければなりません。

葬儀社・互助会をつかう

[直葬]・[一般葬]どちらの かたち を選んでもゼロからすべてあなたが手配することはかなり難易度が高めです。それは、葬儀は時間との闘いでもあるからです。

葬儀の準備のひとつひとつは難しくはありません。しかも、私のように何度も経験すると、やるべきことやそれらの順番も覚えます。4~5日の猶予があれば1人でできるかもしれません。

でも、いかんせん時間がないのです。葬儀の準備はXデーの「その時」から始まって数日中には完了させなけれはいけません。

でも、安心してください。葬儀社や互助会などの専門家にお願いすれば…

葬儀社や互助会はこれらの手配をサポートしてくれます。

これはかなり有益です。ふだん活動的な方でも悲しい気持ちでいっぱいの時にはなかなか動けないものです。

しかも急なことで仕事を休むとなれば、「これだけは済まさなければ」とか「このことだけは電話で伝えなければ」といった用事はいくつかあるものです。専門家に任せれば、どうしてもの用事を片付けるための多少の時間は都合できます。

時間との闘いを制して大切な方を滞りなく見送るためには、ここに頼らざるをえません。

葬儀社や互助会を使えば 上の一般葬のデメリットで述べた 
・各所への手配がめんどう の ①~⑥ をお願いできます。
とりわけ ①「おしらせ」の準備 ⓺返礼品の準備 を依頼できるのは有益です。

会葬返礼品

葬儀社や互助会を使えば、的確な指示がもらえるので、あなたは指示に従って動けば間違いありません。担当者が、細々とした段取りを進めてくれますし、遺族の希望を伝えれば、大半のことはかないます。

とはいえ、親族や友人知人、学校や会社への連絡は遺族がしなければなりません。

また、家族や親せきの意見や要望を取りまとめて、葬儀社や互助会へ伝えるなどやるべきことはたくさんあります。専門家にお任せしても、悲しむ暇がないのが遺族、とりわけ喪主です。

ここで、ひとつだけ注意点があります。

初めての葬儀では、大切な方を失った大きな悲しみの中で、初めてのことを仕切らなければいけません。あなたの思考力は通常の半分以下に低下していると思ってください。

葬儀社や互助会に提案されたことになんでもOKを出してはいけません。あとで驚くほどの請求がくるからです。OKする前に、一度冷静に考えるか、信頼できる人、私のような経験者が身近にいればその人に相談してください。

葬儀社の社員

番外編① 互助会

葬儀に費用がかかるのは誰でも知っていることなので、自分のXデー以後、親戚や子供に迷惑をかけないために、または、家族のXデーに備えて互助会に積み立てをしてる人が増えています。もしものときに積み立ての範囲内でセレモニーを行うのであれば、デメリットである費用の問題はかなり軽減されます。それどころか、いただいたお香典を四十九日や一周忌の法要に用立てることもできます。

実際に私の伯母(独身で一人暮らし)は互助会の積み立てをしていてくれたので、費用を誰が払うかというもめ事なしに見送ることができました。
我が家でもいつかやってくる親のXデーに備えて積み立てをしていました。若い時から身内の葬儀に関わるなかで得た知恵です。

互助会の会員には割引などの特典を用意しているところもあるので、調べてみる価値はあります。

ノートにメモをとる女性

番外編② Xデーノート

私は父の男兄弟(つまり父と同じ姓の兄弟)の子供たち(私からみていとこにあたります)とXデーノートを共有しています。
彼らとは親戚の半分が同じであるだけではなく、菩提寺も同じだからです。菩提寺情報を共有することは、法要を営むときや菩提寺とのお付き合いになにかと有益です。
これからXデーを迎える方はXデーに関するノート(紙のノートじゃなくてWordやスマホメモでOK)を用意することをお勧めします。
私の経験ではXデー少し前から10年ぐらいは役に立ちました。

まとめ

悲しいことですが Xデー(お別れの日)はいつか必ず来ます。

Xデーのあと、「遺骨を埋葬・納骨をする場合、自治体が認めた場所にする」こと以外、法律で定められていることは何もありません。

セレモニーの目的は
  ①故人とのお別れをすること
  ②遺族を励ます(励まされる)こと
ですから、[直葬]・[一般葬]どちらの かたち でも、目的が達せられればかまわないと思います。

大切な方とのお別れは悲しいですが、どちらの かたち でお別れしても 人はやがて立ち直って自分の道を歩みます。

[直葬]はお別れの時間が少なくのちに後悔することがあります。親戚や菩提寺との関係が複雑になることもあります。
メリットは費用と時間の節約とお伝えしましたが、埋葬や返礼品などにのちに別途費用も時間もかかることも記憶にとめておいてください。

[一般葬]の費用は高いと思いがちですが、専門家と相談して行うのでのちの後悔が少なく、結局時間と手間を節約できますさらに故人が互助会に入っていれば費用面の負担は格段に減ります

以上のことから 葬儀の かたち で迷ったら一般葬をおすすめします。



もしものときは・・・

香典返しは「おこころざし.com」

タイトルとURLをコピーしました

語学(日本語)ランキング