「やさしい日本語」って
聞いたことがありますか。
「やさしい日本語」のはじまりは
1995年に発生した阪神・淡路大震災からと
言われています。
「やさしい日本語」って何?
・いつから?
・誰が作ったの?
・どんな役割?
についてお話します。
「やさしい日本語」は
1995年に発生した
阪神・淡路大震災
のあとから使われるようになったと
言われています。
1995年 ごろ、日本には
すでに多くの外国人が暮らしていました。
その中で起きた大きな自然災害です。
地震に慣れている日本人でさえ
体験したことのないような災害でした。
当時、日本語以外の
緊急情報を伝える言語は
英語・中国語など
主要な外国語しかありません。
これは地味ですが
とても大きな問題です。
たとえば、海外旅行に出かけたとき・・・
外国の空港で
飛行機の搭乗待ちをしているとき、
搭乗ゲートが変更になる
ということがよくあります。
「よくあります」と書いたのは
経験から知っているからです。
ですから、
英語のアナウンスが聞こえたら
全神経を耳に集中して聞きます。
私の場合、
それでもやっと聞き取れるかどうか、
というところです^^;;
飛行機の場合は、
誰かのあとをついて行けば
たいてい乗れますが、
知り合いもなく、
言葉がよくわからない土地で大地震に遭い、
住んでいた部屋が崩壊し、
食べ物も着るものもないまま、
寒空の下に放り出されたら・・・
どうなるでしょう。
阪神・淡路大震災 のとき、
このような外国人が
大勢いたということです。
そこで、
弘前大学人文社会言語学研究室の
佐藤和之教授が、
「やさしい日本語」
という考え方を提唱したと言われています。
佐藤教授によると
「やさしい日本語」は
・短い文章で
・外来語やカタカナ言葉を使わず
・簡単な日本語で
・あいまいな表現を避けて
・です/ます形で
・ゆっくり話す
という内容です。
*↑これはだいぶ、おざっぱな説明なので、
ブログの最後に詳しい説明のURLを貼ります^^;;
佐藤教授が
「やさしい日本語」を
提唱した背景には
緊急時には、
多様な言語に翻訳している時間がない。
という問題点があります。
翻訳している間に
津波が来て流されてしまうかもしれません。
火事なら逃げ遅れてしまうかもしれません。
ですから、
どの国の人でも理解しやすい
「やさしい日本語」
を使ってコミュニケーションがとれれば
減災につながるのではないか
という考えのもと研究が進められました。
阪神・淡路大震災以降に
研究がはじまった
「やさしい日本語」
ですが、
現在では
全国の自治体や、
外国人を雇用している企業、
日本語学校
などでも 活用されています。
「やさしい日本語」は
☆災害時の情報提供としての「やさしい日本語」
弘前大学の佐藤和之教授の研究グループ
☆ 平時の情報提供としての「やさしい日本語」
一橋大学の庵功雄教授の研究グループ
☆ 報道のツールとしての「やさしい日本語」
NHK「NEWS WEB EASY」
をはじめ、
多くの大学や企業が
研究をしています。
ここでは、
弘前大学の佐藤和之教授の研究グループ による
「やさしい日本語」にするための12の規則
のPDFのアドレスを貼っておきますので
参考になさってください⤵
「やさしい日本語」にするための12の規則
今回は
「やさしい日本語」のはじまり
について書きました。
以上です。